学びの保障は最優先課題
 奨学金の充実求める署名提出

 労働組合や教職員、学生や大学院生の団体などでつくる「国民のための奨学金制度の拡充をめざし、無償教育をすすめる会(奨学金の会)」(略)は28日、教育費予算の増額、無利子奨学金の拡充、給付制奨学金制度の導入などを求める署名2万3040人分を提出しました。(略)「経済的に困難な青年に安心して学べる条件を保障するのは最優先の課題。自己責任、受益者負担に転嫁するのは無責任だ」とのべました。
 日高教の代表は、「公立の授業料は無償になったが、授業料の倍の負担が別にかかっている。定時制高校では低所得者に対して免除されていた団体会費が徴収される動きがある」と紹介しました。
 「私立高校も無償にとの署名を集めている」と話したのは全国私教連の代表。年収400万円の家庭で30万円以上の学費を払わなければ学校へ通えない県が30県あると紹介しました。
 全学連の代表は「進学にお金がかかる」「卒業できるか不安」との新入生の声を紹介。「900万円の返済額を抱えている学生がいる一方、就職活動中の学生は100社受けても内定が取れないなど、将来不安が広がっている」と話しました。


 返済必要ない奨学金にして
 東京で署名行動

 労働組合や学生、院生の団体などでつくる「国民のための奨学金制度の拡充をめざし、無償教育をすすめる会(奨学金の会)」(略)は27日、中等・高等教育無償化と奨学金の拡充を求める署名をJR御茶ノ水駅前で集めました。
(略)「学費は年間120万円です。高い。キューバは無償と聞くので、日本はなぜ同じようにならないのか。日本共産党が軍事費を削って教育にまわせと言っているのはいいなと思う」(略)
 有利子の奨学金を月8万円利用している(略)国立大学に通う女子学生(略)「奨学金を利用してなんとか通えています。不況で就職できるかも心配なので、返済できるか不安」(略)
(略)「大学院6年間のうち5年間は奨学金を利用しました。全部で600万円くらいになる。月3万円くらいの返済は難しいので分割して払えないかと思っている。返済しなければならないのだからこれは“ローン”です」(略)

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2010.05.29.)


 若年層の失業増
 「学卒未就職者」21万人

 企業が採用を抑制する姿勢を強めているもとで、完全失業者のうちに占める「学卒未就職者」が21万人と、「内定取り消し」が社会的大問題となった前年同月と比べても1万人増加しています。
 若年層の完全失業率は、15~24歳の男性で(略)10.1%、女性で(略)9.2%となっています。(略)
 15~34歳の完全失業者数は140万人にのぼり、失業者全体の4割を占めています。

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2010.05.29.)


 mixiより関連。
 http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1225121&media_id=20
「あしなが」寄付中止急増、高校無償化で誤解も
(読売新聞 - 05月29日 14:43)

 親を亡くした高校、大学生を支援する「あしなが育英会」(東京都千代田区)でこの春、継続的な寄付を打ち切る「あしながさん」が前年の約2倍の121人に急増した。

 高校授業料無償化が始まり、「もう必要がないのでは」と受け止める人が増えているためとみられ、危機感を強める育英会は、各地で募金活動を強化している。

 育英会によると、2009年度の寄付総額は、前年比4億300万円増の24億7100万円で、1998年度以降で最も増えた。奨学生数も、不況などで遺児家庭の家計が逼迫(ひっぱく)したため3年間で652人増え、6085人に。必要な奨学金は年間22億4200万円で、増加がなければ、資金不足に陥った可能性がある。

 ところが、高校無償化が4月にスタートすることが決まった頃から「異変」が始まったという。同年度の場合、継続的に善意を寄せる「あしながさん」は約2万9000人いるが、今年3月から4月20日までに、前年同期に比べほぼ倍の121人が寄付を打ち切った。振込用紙の通信欄に「高校の授業料無償化のため、寄付を3月で終了します」と書いた人がいたという。

 打ち切りは今のところ1%にも満たないが、同会は「氷山の一角で、今後増えるのではないか」と戦々恐々。街頭の募金活動でも、「授業料無償化で、寄付はもう不要じゃないの」などの声を浴びせられるという。

 公立高に通う遺児の約6割は既に授業料を減免されており、そもそも無償化の恩恵は薄い。授業料以外にも教材費や通学費などに年間約40万円は必要で、負担に耐えかねて中退や、進学を断念する例は後を絶たず、育英会の工藤長彦理事は「支援が必要な状況に変わりはない」と訴える。

 浜松市のJR浜松駅前で今月初め、遺児ら約30人が協力を求めた。小学4年のときに父が病死した聖隷クリストファー大(浜松市北区)4年の木村昌道さん(21)は「大学で勉強できるのは募金のお陰。後輩たちのためにも支援を呼びかけたい」と話している。


 近所に育英会運営の豪華(?)学生寮がある。
 育英会の運営体質の問題点はさておいて、「学費無償化」はたんなる口実で、「自分の収入も減っているから、この際……」という理由が本当だろうなぁ……★

 (--;)

 私自身、そういう理由で寄付やカンパを中断しているNGOがいくつもある★

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