家賃・保険料払えない
 実行委 ハローワーク前で調査
 16日に全国青年大集会

 「全国青年大集会2010」実行委員会は、このほど、全国のハローワーク前で行った実態調査の結果を「ハローワーク実態黒書」にまとめました。雇用破壊と失業が長期化し、解雇や雇い止めが今も続いていることが明らかになりました。
 調査は3月末から4月にかけて、22都道府県49カ所で行われ、513人からアンケートを集めました。前職は57%が正社員で、38%がパート、アルバイトなどの非正社員です。
 「失業・離職の原因」は、「自己都合」が最も多く30%。一方、「解雇」18%、「契約満了」13%など非自発的な失業が41%に達しています。
 「自己都合」と回答した中には「月238時間の残業だったが、残業代は30時間分しか出なかったため、5カ月でやめた」(岐阜・29歳男性)など、やむをえず退職に追い込まれた例もありました。
 現在の生計を支える主なものを二つ聞いたところ、「失業給付」と答えた人は25%にとどまり、「預金の取り崩し」33%、「家族の収入」28%などが多数を占めました。失業中の厳しい生活のため、「仕事がなくて家賃も保険料も払えていない」(鹿児島・37歳男性)、「失業給付が切れる寸前。生きるか死ぬかのところです。これで仕事が見つからなかったら“富士の樹海”に行こうと思う」(東京・39歳女性)など深刻な声が寄せられました。
 今後希望する雇用形態としては、62%が正社員を希望しています。
 政治や社会にしてほしいこと(複数回答)は「安定した仕事をふやす」が63%と最多。次いで「失業給付の期間延長・増額」30%、「失業給付を受けやすく」18%と雇用保険の改善を求める意見がつづきました。(略)


 寄せられた声
 補償なく路上生活に…

・派遣で働いて転々としてきた。引っ越しの仕事のとき、4階で命綱をつけて仕事をしたけど、そのヒモがビニールヒモで怖かった。さぬきうどん屋で働いたときはマイナス45度のところで仕事して、あまりの寒さに倒れたこともある。(香川・33歳男性)

・子どもの病気のため、病院に行きたいのにクビになるのが怖くて、早退や遅刻、休みが取れなかった。やむを得ず早退したらクビになった。(秋田・36歳女性)

・派遣で手取りは12~13万円だった。社員食堂は正社員は300円なのに派遣は600円。同じ仕事をしているのにどうしてこんなに違うんだと悔しかった。(千葉・27歳女性)

・約8年ぐらい派遣でした。派遣切りにあっても会社からの補償などなく、約2週間ぐらいで路上生活になった。(東京・29歳男性)

・午前8時から午後10時まで仕事で休憩は20分。タイムカードもなく、残業代も一切出ない。成績が悪いとご飯も食べられない。2年働いて限界でした。(千葉・26歳女性)

・1日8000円の仕事が月6、7回しかなくなり、やっていけなくなって今日やめた。所持金は1000円。(東京・30歳男性)

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関紙「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2010.05.08.)

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