参照> http://85358.diarynote.jp/201003120159568604/
 「無保険で死亡」増加
 高い医療費 保持者も手遅れ例
 民医連調査

 全日本民主医療機関連合会(全日本民医連)は11日、経済的な事由で受診が遅れ、結果として死亡に至ったと考えられる事例が、2009年の1年間で43に上るとの調査結果を発表しました。保険証を交付されない無保険者が増えているのが特徴です。
 国民健康保険料(税)を払えない世帯が約445万に上るもとで、国保の現状を問いたいと、加盟の全事業所を対象に実施したもの。4回目になる今回の調査では初めて、正規の国保証を持っている人や、国保以外の保険の人も対象にしました。
 国保料滞納などによって無保険、短期証、資格証明書(窓口でいったん10割負担)となり、病状が悪化して死亡に至ったと考えられるのは33例です。その7割、23例は事業所がかかわった時点で無保険でした。
 50、60代が8割を占め、最年少は39歳。8割が無職と非正規雇用です。会社の寮に住み込みの40歳男性の場合、非正規雇用で保険がなく、重得な肺結核で死亡しました。29例はがんで死亡に至り、その大部分は初診から数カ月、短い人は3日後に亡くなっています。
 正規の国保証などを持っていたのに受診が遅れたのは10例。経済的困窮のためすい臓がんの治療(抗がん剤)を中断し、亡くなった59歳男性も国保証をもっていた一人です。多くは重い窓口負担が受診を妨げているといいます。
 全日本民医連は、事態を緊急に打開するために、
 ▽国保では、すべての人に正規の保険証を交付する
 ▽窓口での一部負担金を少なくとも3割から2割に軽減する
 -など8項目の緊急提言をおこなっています。


 全日本民医連の長瀬文雄事務局長の話
 私たちの医療機関に無保険で受診する方が多いことからも、実際に保険証がない人の数は相当数に上ると考えられます。皆保険制度がなだれを打って崩れてきています。国をあげて無保険者の実態を調査し、手を打つことが緊急に求められています。(略)

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関誌「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2010.03.12.)

コメント

最新のコメント

日記内を検索