GW横須賀配備の文書
 「安全」どころか危険固定化

 米海軍原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)の横須賀配備の際に米国が示した文書による「約束」は原子炉周辺を整備する根拠となり、母港化を揺るぎないものにした-。横須賀市で20日に開かれたシンポジウムで、改めてGWの危険の固定化が裏付けられました。
 米国はGW配備にあたり2006年4月、「合衆国軍艦の安全性に関するファクトリーシート」を出しました。GW配備で安全性が担保されると日本側に「約束」するものでした。
 それ以前に危険な原子力艦船が日本で整備を行う際の文書は、原子力潜水艦の日本の寄港に関する「エード・メモわーる」(1964年)だけでした。それによれば原潜の燃料交換と動力装置の修理は日本国内・領海内で行わないとして、あくまで一時的な寄港にとどまっていました。
 しかしファクトリーシートは「燃料交換及び原子炉の修理は外国では行われない」という一文が追加され、原子炉本体以外の蒸気発生器や冷却系配管など原子炉プラントの修理が日本で可能になったのです。昨年の定期整備の際にはプラントの修理を行う原子力技師監督を米国で募集し、横須賀で整備を強行しました。

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関誌「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2010.02.28.)

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