(2010.02.28.未明入力)
 試写室 きょう放送
 母国告発した米軍カメラマン
 NHKスペシャル
 解かれた封印 NHKテレビ 午後8:00

 昨年、一人のアメリカ人カメラマンが85歳の生涯を終えました。彼の名はジョー・オダネル。1945年8月、米軍によって原爆が投下された長崎を、米軍専属カメラマンとして記録しました。命令に従い、原爆の破壊力を撮影する一方で、軍に内密に、自分のカメラで、幼い弟の亡きがらを背負う少年や犠牲者の姿など、約30枚の写真を残しました。
 番組は、なぜ彼が、規則に違反して写真を撮影したのか。43年間封印していた記録を、なぜ公表したのか、その答えを、遺志を継いだ息子・タイグが、解き明かしていきます。
 遺品の録音テープには「母国の過ちをなかったことにできなかった」という思いが刻まれていました。
 晩年、オダネルは原爆に悲劇を訴え、母国の告発に踏み切ります。「戦争を終わらせるため」と信じる周囲からは避難を浴び、妻の理解も得られず離婚。それでも、彼は活動を続けました。
「小さな石でも、波紋は広がっていく。誰かが続ければ、さらに広がっていく」。
 平和を実感できる時代が来ると信じていたオダネル。彼の言葉をしっかり受けとめたい。

(小川浩)
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関誌「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2008.08.07.)

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