被害者の立場にたって
2010年2月14日 チベット有問題 !⇔ 国際 【 被曝 + コロナ 】関連逃げられない責任
先日、強制連行・強制労働の被害者が起こした裁判の地裁・高裁段階での最後の判決があり、一つの区切りとなりました。約6年前、この問題で初めてその過酷な体験を聴いた2人のことを思い出しました。80歳を超えた中国人の劉千さんと張宝恒さん。日本の侵略戦争で心と体に負った深い傷を静かな口調で訴えていました。
◎…福岡県内の鉱業所で非人間的扱いを受けた2人。劉さんは日本人監督にももを斧(おの)で切りつけられ、骨が砕けました。ストライキをした張さんは拘束中、子らの前で犬のようにはわされました。日本の加害行為に無知だった私には衝撃でした。戦後59年がたつのに、高齢の被害者が来日し、人間の尊厳を取り戻すため裁判をたたかっている-。この不条理を目の当たりにして、何とかしたいと思いました。
◎…当時の記事を読み返しました。劉さんはこう語っていました。「私は日本に望んで来たわけでは決してない。日本政府には逃げられない責任がある。被害者の立場にたって考えなければなりません」。逃げられない責任。それはゼネコンの鹿島建設など加害企業にも問われています。
◎…人を人と見ない差別と偏見から戦争の被害は生まれました。それはいまも形を変えて残っているように思います。派遣労働者を「モノ」扱いにする大企業の横暴。個々の人権が尊重される社会にするためには、戦争の真実を直視し、戦争の総括をすることは避けて通れません。
(本)
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
機関誌「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
2010.02.14.)
異論はまったくないです。
中国によって侵略され強制結婚だの強制不妊だのを強いられているチベット民族の被害にも、おなじように心を寄せていただければと思います。
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