キャバクラユニオン結成
 「夜の商売だから」と泣き寝入りしないで

 キャバクラなどで働く人の組合が09年12月に結成された。賃金未払いや違法な天引き、性暴力などの相談が毎日寄せられており、「夜の世界のルール」に泣き寝入りさせられている女性たちの実態が浮き彫りになっている。
 フリーター全般労働組合の分会として発足したキャバクラユニオン。(略)12月の記者会見には多くのマスメディアが取材に押し寄せ、大きく取り上げられた。新聞やテレビを見て、ユニオンにつながる人が後を絶たない。(略)
 キャバクラユニオンに寄せられる相談の多くは、給与不払い、不法な天引きや罰金、セクハラなどの暴力だ。また、22時以降に働くことが多いが深夜手当が支払われていることはほぼない。遅刻や欠勤などをすれば何万円もの罰金が科せられ、給与明細がマイナスというケースも。(略)キャバクラは時給3000~5000円(労働時間は3~8時間)という高額時給をウリにし、「安心して働ける」と宣伝するが、労働法は完全に無視、働く女性たちもそれが当然だと思わされている。団体交渉の場で「夜の世界に昼のルールを持ち込むな」と言った経営者の言葉がその実態を表している。(略)
 「キャバクラで働きたい人や興味を持っている人に向けて講座を開きたい。キャバクラの仕組みや給与体系、労働法などを事前に伝えられたら、本当に働くか、働けるかを考えられる。労働法について知っておけば、昼でも夜でも役に立つと思うから」

*キャバクラユニオンブログ
 http://ameblo.jp/cabauni/
 
(●竹内絢)
(『WOMEN’S DEMOCRATIC JOUNAL femin ふぇみん 』
 2010.01.15日付号/発行「婦人民主クラブ」
 http://www.jca.apc.org/femin/ )

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