イラク身障者100万人超
米英軍の侵攻後に急増
【カイロ=松本眞志】イラクの労働・保健両省と国際身障者団体が明らかにした共同調査によると、2003年の米英軍のイラク侵攻後の数年間に身障者や視覚障害者が急増し、その数は100万人を超えています。
報告はイラク国内の身体障害者の実態について11日までにまとめたもの。米軍の侵攻とその後のイラク各地での戦闘、米軍占領下での宗派間抗争、国際テロ組織アルカイダなどによる爆弾テロなどによって身体障害者の数が急増したことが明らかになりました。
報告は、現在、イラク保健省が治療にあたっている戦争被害の身体障害者4万3600人のうち、5600人が重度障害だと説明。これ以外に10万人が手足を失い、10万人が失明したとし、20万5000人が著しい視力の低下で将来失明する可能性があるとしています。
報告はまた、少なくない身障者が日常生活に支障をきたすだけでなく精神的ダメージも受けており、労働ができないことから物乞いなどの極貧生活を余儀なくされているとしています。
汎アラブ紙アッシャルクアルアウサトによると、イラク保健省はこの数年間、身障者団体を通じ数万人にプラスチック製義足や義手、医薬品を提供し、精神治療やリハビリ治療を行ってきたといいます。
一方、身障者団体側は、政府の直接支援を受けたのは6万人程度で、予算不足から他の身障者は事実上、放置されたままだとし、緊急に対策をとるよう求めています。
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
機関誌「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
2010.02.12)
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