(今日の・5)
 「ルールある経済社会」は切実
 「派遣切り」された40代

 私は、(略)『ルールある経済社会』について発言したいと思います。
 2008年秋、私たちは突然、派遣先企業の食堂に集められ、解雇を告げられました。言葉を失い、家に帰ると、テレビで派遣先企業の社員募集のコマーシャルが流れていました。「やはり弱者は切られるんだ」と途方に暮れながら解雇・退寮日を待ちました。
 アパートを借りる敷金もなく、寮を出たらインターネットカフェに泊まりながら職を探し、見つからなかったらホームレスも覚悟していました。
 しかし、県労連、生活と健康を守る会、そして日本共産党と出会い、退寮の撤回、期間満了までの解決金を派遣元企業から勝ち取りました。(略)
 この不況下、仕事も見つからず、生活していくために、また派遣で働いている組合員もいます。いつ首を切られるかわからない不安のなか、時給700円台の給料で過酷な労働を強いられています。
 「ルールある経済社会」への転換が切実に求められています。1年以上たった現在でも、私たちと同じような相談が寄せられています。1日も早い労働者派遣法の抜本改正を求めます。改正されるまでの間に、私たちのような苦しみを味わう人間がいてもいいということは絶対にないと思います。
 雇用保険が切れ、仕事が見つからない者は、生活保護を受給しています。現在の雇用保険は受給期間があまりにも短すぎます。私はこの1年の間に、ハローワークに通い30近く履歴書を送りましたが、面接まで一度もたどり着いていません。法律を改正しなくてもできる雇用保険の受給期間の延長、ヨーロッパ並みのセーフティーネットへの変革を1日も早く望みます。
 大企業依存の社会を正、大企業の社会的責任を果たさせるたたかいを強めたいと思います。(略)

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関誌「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2010.01.09.)

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