「住まいがあって布団の上で寝るのは最低限度の人権です。」
2009年12月29日 【 反 ★ 貧困 ! ! 】(今日の・4)
生きていきたい
都の「派遣村」初日相談300人超す
女性や病人の姿も
「なんとか生きていきたい」。東京都の「公設派遣村」が28日昼から始まりました。宿泊施設の国立オリンピック記念青少年総合センターには、大企業などから雇い止めされたホームレスらが次々と都の用意したバスで到着しました。受け付けに訪れた人は午後5時現在で365人。なかには数人の女性の姿もありました。
昨日まで路上で生活していた男性(47)は「11月初めに4年間勤めた都内の大手企業を雇い止めされ、ホームレスになった。図書館の横など暖かいところを転々としてきた」と話します。「(略)この派遣村はたまたま見た新聞で知ったが、なぜもっと大々的に宣伝してくれなかったのか」(略)
「次の行き先ない」
小池参院議員・党都議団 入所者と懇談
日本共産党の小池晃政策委員長・参院議員は28日、党都議団の(略)とともに、「公設派遣村」を訪れ、スタッフや入所者から実情を聞きました。
自動車部品工場を「派遣切り」された男性(36)は「朝礼で契約打ち切りを通告され、その日の午後8時までに寮を出るよう言われた」と語りました。次の就職先が見つからず、40万円の貯金を取り崩しながら漫画喫茶や公園で寝泊まりし、面接に行く電車代を確保するため1日1食でしのいだと説明。「(都の総合相談が終了する)1月4日以降も手を打つよう政府に求める」と応じた小池氏に「(失業者の困窮は)政府が考える程度とわけが違う。ビシッとお願いします」と訴えました。
別室の5人に小池氏が「1月4日以降のことが不安ですか」と尋ねると、「今その話をしていた」「追い出されると行く先がない」と口々に語りました。
小池氏は「初日から施設があふれ始めているが、この事業をまだ知らない人が大勢残されており、このままでは間に合わない。政府がしっかり広報し収容人数を増やすこと、4日以降の住まいを確保することが必要だ。行政が手を打つよう求めていきたい」と語りました。
「多くの人が利用を」
湯浅誠さんが記者会見
「公設派遣村では28日、昨年末から開かれた日比谷公園の「年越し派遣村」村長だった内閣府政策参与の湯浅誠さんが記者会見。「住まいがあって布団の上で寝るのは最低限度の人権です。これがないと仕事探しなど次のステップが見えてこない。全国で相談活動が取り組まれています。地元の自治体に問い合わせ多くの人に利用してほしい」と語りました。
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
機関誌「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
2009.12.29.)
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