社員と同じ仕事をこなしても時間給800円、
2009年12月23日 労働/対価 +( 因果 応報 )(今日の・3)
放送この1年 (5)
たたかう労働者 かちとった正社員化
放送局は、派遣や契約などの不安定雇用の典型の場となっています。社員と同じ仕事をこなしても時間給800円、番組終了とともに雇用契約も終わって放り出される。そんな状態を改善しようとする、放送労働者のたたかいが注目されています。
テレビ西日本(TNC=本社・岡山市)で派遣社員として働くMYさん(46)。6月26日、TNCに正社員としての地位確認と損害賠償を求めて福岡地裁に提訴しました。仕事はテレビ局から家庭に電波を届ける送信業務。労働者派遣法では派遣期間が1年と制限されています。Mさんは、9年間も派遣で仕事をしてきました。一人で立ち上がったMさん。在福の民法労働者やOB、市民らの間で支援の輪が広がっています。
労組の力を発揮
労働組合の力を発揮したのは、民法労連(日本民間放送労働組合連合会)に参加する京都放送労組(KBS労組)です。KBS労組は、非正規労働者にも組合への加入を訴えてきました。会社に対して、雇用の改善の声を当事者が出し、それを組合が全体のものとして支える。KBS労組は、数年来、この取り組みを進めて、今年は5人の正社員化が実現します。
キー局を中心に、広告費の減少を理由に番組制作費と人件費の削減を打ち出しています。これに対して、民放労連は各社に次のような申し入れをしました。
①内部留保の一部取り崩しなどにより番組強化の積極策を講じること
②派遣切りへの対策を講じること
③ワーキングプア状態の解消のため、構内最低賃金ルール確率-
です。
雇用が社会的な問題となっている今、報道機関でもある放送局で、労働者を使い捨てにしない取り組みが求められます。
(=おわり)
(研、江)
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
機関誌「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
2009.12.23.)
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