(無断転載☆)
 ※「越年闘争(えつねんとうそう)」ってのは、
 昨年話題になった「派遣村」の、以前から渋谷でやってるバージョンです。
 たき火、炊き出し、宿泊テント、医療サービス、年越しパーティーライブ(音楽とか芸人とか)いろいろあり。
 参加(宿泊)希望者は、誰でも当日、お気軽に!
 ボランティアも大・大・募集中~☆
(連絡先は末尾にあります。)

 かつてないほど厳しい冬は続く

 また冬がやってくる。いやまだ冬は続いている。昨年の越冬・越年闘争において、現状を「かつてないほどの厳しい冬」と位置付けた。世界的金融・経済危機により、多くの不安定雇用労働者が真っ先にクビを切られ、路上にたたき出された。現在にいたっても、失業-野宿状況の深刻化はとどまるところを知らない。
 いくら政権が変わろうとも、失業-野宿を生み出す「システム」を変えていかなければ、路上生活に追い込まれる野宿者は増えることがあっても、減ることはない。問題なのは失業という同じ理由によって、路上生活に追い込まれた野宿者に、排除と分断がもたらされていることだ。新たに野宿に至る者と、野宿が長期化している者、「派遣」と「ホームレス」といった分断化が進行し、これまで弱肉強食の市場競争原理を基本とした新自由主義政策が押しつけてきた「自己責任」によって、一人一人孤立させられている。
 渋谷においては、この間の「危機」に対して、雇用や生活支援など何等、対策を講じてこなかったばかりか、宮下公園のナイキによる改造計画、区役所地下のシャッター設置工事など排除・追い出しを先行させてきた。この冬、実に80名の野宿者が追い出しの脅威にさらされている。最後のセーフティネットであるはずの生活保護も、劣悪な環境の施設収容主義がまかり通り、アパートや公共住宅による居宅保護の原則から大きく逸脱している。さらにこの間の厳しい失業-野宿状況により、緊急一時保護センター、自立支援センターを含めどこの施設も満杯で、高齢者や病弱者でさえ路上待機を余儀なくされている。
 私たちは冬を迎え撃ちながら、冬を終わらせなければならない。冬の中でも最も厳しい時期を乗り越える闘い、越年闘争を目的とした今号は、前号に載せられなかった今年の「のじれん」総会基調と、宮下公園、渋谷区役所地下の闘い、そして野宿者差別、排除と同質な、外国人排斥を叫ぶ勢力との闘いについて述べたい。
 多くの方々のご意見、ご批判のほどを。
 そして私たちの活動-運動にご支援、ご協力を。(K)



 from EDITORS

 巻頭言にあるように、かつてないほど厳しい冬が襲ってきた。昨年来の世界的な金融・経済による失業-野宿状況の深刻化は、「デフレスパイラル」という妖怪によってより泥沼化するだろう。渋谷においては、さらに宮下の「ナイキ化」、区役所地下のフェンス設置という大きな追い出し攻撃にさらされている。
 反貧困のキャラクターである「ヒンキー」。目に見えない貧困というお化けで早く成仏させないとどんどんふくれあがるという。しかし野宿の仲間にとっては目に見えないのではなく、現実に生存と居住そのものすら脅かされている。
 資本主義を成仏させない限り、「ヒンキー」は成仏できないのではと思う。
 
 野宿の仲間や全ての民衆とともに冬を終わらせなければならない。12月29日から1月3日まで、宮下公園を拠点に越年闘争に突入する。
 冬を終わらせ、仲間の笑顔とともにいっぱい飲みたい。(K)


(のじれん通信:『ピカピカのうち』Vol.37
 2009年12月17日発行
 発行/渋谷・野宿者の生活と居住権をかちとる自由連合
 連絡先/(略)
 [e-mail] nojiren@jca.apc.org
 [HP] http://www.geocities.jp/nojirenjp/

 カンパ送り先(郵便振替)
 00160-1033429 のじれん


(☆無断転載です~☆)

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