(今日の・5)
無料低額宿泊所
入所1年以上7割
千葉・丸山県議 就労支援求める
千葉県が昨年度調査した無料低額宿泊所25施設の入所者1040人のうち1年以上の継続入所者が72%、5年以上が19%に上ることが明らかになりました。14日の千葉県議会健康福祉常任委員会で日本共産党の丸山慎一県議の質問に県が答弁したものです。
丸山県議は宿泊所の視察や入所者からの聞き取りをもとに、部屋を板で仕切った畳2枚分のスペースの部屋に入所させられたり、月2万9000円の食費を徴収しながら朝食のおかずがウィンナー2本だけ、給食会社が休みのときはカップめんで夕食を済ますなど劣悪な居住環境の実態を告発。施設内就労と称して入所者に調理業務をさせながら時給728円(県の最低賃金)しか支払わず自立にほど遠い実態を示し、認識をただしました。
当局は「知りませんでした」と答え、事態の掌握さえしていませんでした。
丸山氏は、県のガイドラインで一時的な使用が想定され3カ月での自立を求めているのに多くが長期入所となっていること、就労支援がアルバイト雑誌を渡すだけになっていることなどをあげ、自立支援の強化と行政の体制充実を求めました。
生活保護費天引きに市が便宜を図るなどの対応について改善を求めたのに対し県は「改善させるようにしたい」と答弁しました。
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
機関誌「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
2009.12.16.)
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