(今日の・5)
ザリガニで餓えしのぐ
10日間、水だけで過ごす
生活保護を集団申請
群馬・おおた派遣村実行委
群馬県太田市のおおた派遣村実行委員会は11日、生活保護の集団申請を行いました。実行委スタッフが同行し、6日のなんでも相談会で相談したうち4人が市役所で申請手続きの書類を受け取りました。15日にも第2次の集団申請を行います。
64歳の女性は製造工場の食堂で働いていましたが、2007年春に交通事故にあい、後遺症で仕事を退職。めまいと上半身のしびれで仕事に就けず2年ほど空き缶拾いをして生活しています。
1カ月の収入は多いときで2500円ほど。食料が買えず畑に捨てられた野菜や野草、ザリガニを取って飢えをしのぎました。入居する公営住宅の電気やガス、水道は止められ公園や寺で水をもらいカセットコンロで調理しています。「餓死だけはしたくないと何でも食べた。水だけで10日間過ごしたときには朝目が覚めると今日も生きていたと安心しました」といいます。体重は20キロ減りました。
女性は市社会福祉協議会で乾パンやインスタント食品などの食料支援も受けました。「少しほっとしました。とにかく早く体を治し、少しでも仕事ができれば一番いい。帰ったらすぐに書類を書きます。みなさんには本当にお世話になりました」と語りました。
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
機関誌「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
2009.12.12.)
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