(今日の・7)
 子どもと「貧困」
 高校生の今 ②
 授業料は自分で稼ぐ

 首都圏の公立高校に通うナミコ(16)=2年生=は、最近アルバイトを始めました。「専門学校に行きたいから」
 学費をどうするか親に相談しましたが、「家もぎりぎりだから出せない」といわれました。(略)専門学校の学費は1年間に140万円。「うそだと思いましたよ」。ナミコは時給800円で週17時間、月に5万数千円を稼ぎます。(略)


 残業代も出ず

 「高校生のバイトは劣悪な労働条件ばかり」というのは、大学進学の費用をためるために住み込みのアルバイトを経験したタカシ(略)。「僕だけじゃない。夏休みとか、住み込みバイトで稼ぐ生徒はけこういますよ」
 タカシは、ホテルや旅館のアルバイトをしました。ホテルは時給1000円で残業代が出ました。今年3月の旅館のバイトは20日間で日当6000円。「8000円で交通費支給と聞いていたのに」とタカシ。実際の労働条件はまったく違いました。朝6時に起きて7時始業。夜の宴会が終わる午後11時まで。その間に休憩は1時間。残業代は出ませんでした。「夕食なんて10分ぐらいで、『早く食ってとっとと仕事しろよ』という感じ」。言葉に怒りがこもっていました。


 定職つけたら

 「自分が使う分を親に払ってもらうのは悪いから」というのはタクヤ(18)=高校3年生=です。多いときで週6日、ファストフード店でのアルバイトをしています。(略)
 タクヤは、卒業したら職業訓練校に入ろうと考えています。「就職活動がうまくいかなかったから」
 「いい求人がない。自分に合う仕事がなかったり、給料が少なかったり。転職はしたくないから続けられる仕事に就きたい」
 定職について普通に生活できたらそれでいい、というタクヤ。何が自分に合うのか、何をやりたいのか、模索しています。

(文中は仮名)
(つづく)

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関誌「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2009,12,08,)

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