(今日の・2)
“あの涙は何だったの”
 都立小児病院
 存続請願否決
 都議会民主に怒り

「子どもたちには手厚い医療が必要なのに、なぜ小児医療を後退させるのか」。
 石原慎太郎東京都知事が来年3月に予定している都立3小児病院(清瀬小児、八王子小児、梅ヶ丘)の廃止計画に、都民の批判が渦巻いています。小児病院存続を求める請願・陳情を審議した11月30日の都議会厚生委員会では患者の家族など約30人が審議を見守りました。
 唯一、住民の願いを支持し、採択を求めた日本共産党の大山とも子都議の論戦は圧巻でした。都が小児病院廃止後に講じるという施策は、廃止の代替にならないと、厳しく追及しました。
 大山氏が「小児病院廃止条例に反対した会派が都議選で過半数になり、都民の声に応えることができる。存続を約束した会派が責任を果たそう」と呼びかけた直後のことです。
 質疑に立った民主党都議は、「議論を聞き思い出した」と、亡き弟が知的障害を持ち、旅行の車中でドアを開け飛び出そうとした経験を涙ながらに語り、「障害を持つ子は何がきっかけでどういうことが起きるかわからない」「環境が変わると大変に動揺する」と発言しました。
 ところが、同僚議員や自民、公明党とともに請願・陳情をすべて否決。裁決後、都幹部と笑顔で握手を交わす同議員の姿に「あの涙は何だったの」と憤る傍聴者もいました。
 裁決後、議場前の廊下は騒然としました。傍聴者が、民主党都議につめよったのです。
「公約を破るのか」
「選挙でいったことに責任を持ちなさい。裏切りじゃないか」、「あなたは小児病院をなくそうとしているんですよ」。声をふるわせ怒りを込めた抗議や、廃止容認方針の再検討を求める声に、民主都議は「会派の決定なので」と弁明しましたが、納得する人はいませんでした。
 民主党は3月都議会で3小児病院廃止条例に反対し、7月の都議会で発表した「政策要綱」に「都立病院、市立病院など公的病院はもちろん、必要な病院は存続させます」と明記し、「小児病院は存続」と公約した議員もいました。選挙の4カ月御には、あっさりと公約を投げ捨てたのです。
 8日には、患者の家族や民主団体が「子どもの命を守って」と、小児病院の存続を求めてデモや都庁前座り込み行動に取り組みます。

(東京都 坂井和歌子)
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関誌「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2009.12.08.)



 こんな「オレオレ詐欺党」に、

 だまされて一票入れちゃった人は、

 誰ですか~っ???!






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