鳩山政権が不況を長期化
2009年12月3日 くたばれ!カイザー(ん)!(今日の・3)
清流/濁流
「鳩山不況」
鳩山首相肝いりの「事業仕分け」は、「効率」一本やりで、「民営化」を進め、「デフレ」下で「財政再建」を断行して日本を破壊した、あの小泉・竹中「構造改革」の一幕をみているようでした。税金の無駄使いは許されませんが、「削る」だけでは日本の再建はできません。
今回の「事業仕分け」の最大の目標は、95兆円にふくらんだ民主党政権の概算要求を、財務省の求めで92兆円程度まで“粗削り”することでした。削減の対象事業をあらかじめ選定したのも財務省。「政治主導」(鳩山首相)というのは、あまりにお粗末です。
そもそも政権交代後の概算要求の時点で、なぜ「政治手動」で政策の優先順位を大胆に変更し、無駄を削らなかったのか不思議です。各閣僚が自分の省の予算要求を援護し、財務省が削減を迫る構図は、自公政権時代とまったく同じです。しかも、92兆円という数字自体、麻生前政権の概算要求額(92兆1300億円)に抑えたいという財務省の論理だけで、特別の根拠はありません。
ところで、実際に来年度予算が92兆円に抑えられれば、本年度予算(補正含む)比で10兆円の削減という未曾有の超緊縮財政になります。橋本政権は9兆円の引き締めを強行し、経済危機の引き金を引きました。小泉政権も「財政改革」で経済危機を再燃させ、その結果、「再建」するはずだった日本の財政は反対に悪化してしまいました。
鳩山政権が、不況を長期化させ、将来の国民負担をさらに増大させる危険性が強まっています。
(沢庵)
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
機関誌「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
2009.12.03.)
コメント