労働契約の最も改善してほしい点
2009年10月1日 労働/対価 +( 因果 応報 )(091203未明入力)
「正社員の働き口ない」
派遣・パートの4割
年収200万円以下 6割
厚労省の研究会が調査
派遣やパートなど契約期間を定めて働く人の4割近くが、「正社員としての働き口がなかった」と、やむを得ず有期の契約で働いている実態が30日、わかりました。有期契約のあり方を検討する厚生労働省の研究会(略)が調査結果をまとめました。
調査は7月にインターネットを通じ、5000人分を集計。うち派遣は34.6%を占め、最多でした。
有期で働く理由は、正社員の働き口がなかったとの回答が38.7%にのぼりました。
年収は、100万円超から200万円以下が31.2%と最多。全体では年収200万円以下が57.3%を占めました。ダブルワークをしている人は男女とも1割超。職場の正社員と比べた基本給の水準について、「かなり低い」との回答が48%でした。
労働契約の最も改善してほしい点については、「賃金などの労働条件を改善」(24.6%)、「正社員として雇用してほしい」(22.1%)と回答。雇い止めの際に41.4%の人がトラブルになったと答え、その原因(複数回答)として、「理由が納得できなかった」(52.8%)が最も多くあげられました。
また、事業所を対象にした調査(6131事業所が回答)では35.9%で有期雇用しており、うち53.6%の事業所が正社員と同じ仕事をさせている実態がわかりました。有期で雇用する理由(複数回答)は、「業務量の中長期的な変動に対応する」(38.9%)、「人件費を安く抑える」(87.7%)でした。一方、有期で雇用しない理由は、「正社員と比べ、技能の伝承ができず、将来的な技術水準の維持に不安がある」が35.5%と最多でした。
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
機関誌「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
2009.10.01.)
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