(091203未明入力)
ノルウェー
浸透圧発電試作機 運転始まる
特殊膜で海水・淡水を混合
【トフテ(ノルウェー)=ロイター】ノルウェーの首都オスロ近郊のオスロフィヨルドに臨むトフテでこのほど、特殊な膜を通して淡水と海水を交ぜ合うことで、温室効果ガスを排出しない発電を可能とする「浸透圧発電」の世界初の試作機の運転が始まりました。
浸透圧発電は、実験中の再生可能エネルギーの一つ。今回、ノルウェー国営電力会社スタトクラフトの試作機は、コーヒーマシン1機分2~4キロワットの発電力しかありません。
浸透圧発電は、特殊な膜の片側に淡水、反対側に海水を満たすことで起きる浸透圧を原動力としてタービンを回し、発電します。
1990年代末に研究が始まった当時、膜1平方メートル当たり0.01ワットの発電力しかありませんでしたが、現在の技術では2~3キロワットの発電が可能となっています。
将来は、標準欧州世帯3万戸の家庭に電力を供給することができる2万5000キロワットまで発電力を高めることが目標。これには、500万平方メートルの膜が必要で、1秒に淡水25立方メートル、海水50立方メートルを使用します。
膜の技術的問題が解決されれば、世界で年間1600~1700兆ワット時となり、欧州連合(EU)の電力需要の半分を発電することも可能だといいます。
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
機関誌「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
2009.12.02.)
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