(今日のNEWS・1)

 ……「限界狭小住宅」は、あくまでも、「ありえないギャグ」として考案する知的ゲーム(「パズル」)として楽しむ、「妄想内の産物」であるところに、意味があるのであって……★

 #(--;)#
 岐路に立つ保育 -1-
 食・眠・遊 7人で7畳

 鳩山内閣が、保育所の子ども1人当たりの面積などを定めた最低基準の引き下げ容認を打ち出したのに対し、反対の声が急速に広がっています。(略)

 「大臣は実際に自分で一日過ごしてみたらどうですか」。さいたま市・M保育園の(略)園長(60)は憤ります。「自宅に子どもを受け入れて、遊ぶのも寝るのも食べるのも1部屋で、一日中わいわいがやがや…。そのストレスを、ぜひ想像してほしい」
 現在の最低基準では、2歳児6人と保育士1人に最低限保障されるのは約7畳。ここに家具や遊具も置き、「食べる」「寝る」「遊ぶ」のすべてを営むのです。子どもがのびのび過ごせる環境とはいえません。
 M園長らは29日、最低基準ぎりぎりまで子どもと保育士を部屋に入れる「現場検証」を同園で行い、基準引き下げの是非を世に問う考えです。


 儲け公言

 千葉市市川市にあるじゃんぐる保育園。2年前の開園時に「基準ギリギリの認可保育所」として保育関係者の間で問題になった、企業立の保育所です。マンション1階の店舗用フロア(223平方メートル)を改装し、0~5歳児の52人定員で開園しました。
 当初は年齢別の保育室はなく、フロアを棚で仕切っただけでした。「調理室」は事務所の給湯室程度の広さで、給食は玄関の下駄箱の上で配ぜんしていました。収納スペースもなく、「ほけんしつ」というプレートのかかった1畳に満たない「医務室」は、物置と化していました。
 園の経営者は著書で「保育所の儲けは園児の数に比例する」と主張している人物でした。
(略)「最低基準には調理室や医務室は設置義務があるだけで広さの定めはありません。入所定員にかかわる保育室をできるだけ広くとるため、それ以外を極限まで狭くしたのでしょう。そんな保育所でも“待機時解消”の名目で認可されるのが実情です」(略)
 「本来、生活の場とは想定されていないビルの一室にも、保育施設がどんどんできています。最低基準は採光や換気についてあいまいな定めしかなく、下手をすれば地下室のようなところにも保育所がつくられるかもしれない。最低基準がある現在でも、子どもの環境を守る仕組みは弱いのです」(つづく)

(坂井希)
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関誌「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2009.11.29.)

コメント

最新のコメント

日記内を検索