(091126入力)
 潮流

 韓国の国宝86号は、敬天寺の十層石塔です。文字通り10層からなる大理石の塔。下から、獅子(しし)や「西遊記」話を彫った3段の壇が支えています。
 14世紀に京幾道の寺に建てられた塔は、20世紀、苦難の道のりをたどります。1907年、日本の宮内大臣・田中光顕が欲しがり、80人の武装集団を寺に送ります。抵抗する住民を抑え、解体して東京の帝室博物館に持ち込みます。
 荷ほどきされないまま放置され、18年に韓国に戻ったものの、復元は絶望と思われるほど破損していました。さらに42年間、ほったらかしに。韓国が復元したのは1960年でした。4年前、のちの修理もすみ、ソウルの国立中央博物館に厳かな姿を現しました。
 東京・新宿の高麗博物館が、「失われた朝鮮文化遺産-植民地下での文化財の略奪・流出、そして返還・公開へ」を開いています。いま日本にあるとされる朝鮮の文化財は3万4千点以上。多くが、十層石塔のように日本人が力づくで奪ったり不法に買いあさったりした品、といいます。
 「遺産」展は、文化財の守り手も紹介しています。ハングル普及のために編まれた古い本の原本を、「これぞ民族の宝」と、みつからないように片時も肌身離さず隠し持った韓国の富豪。朝鮮王朝きっての書芸家を研究するため父が集めた作品や資料を返し、返還を見届けて亡くなった日本人学者…。
 来年は、日本の韓国併合から100年。いまも日本では、文化財をめぐる略奪や人々の交流について、あまり注目されていません。

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関誌「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2009.11.25.)



 ん~☆
 赤旗編集部は、日本に不当に流れてきているチベット文物(中国によって略奪され転売されたもの)についても、注意を払っていただきたいんですが……………………


 ★(--;)★

 なんで、「チベット秘宝展」の犯罪性については、なんのコメントもないの???????????

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