「 あなたは直接雇用をされる権利があります 」
2009年11月21日 労働/対価 +( 因果 応報 )(今日の要チェック情報☆4)
(といいつつ091122未明入力☆)
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日産 5年8カ月働き 「派遣切り」
“正社員で雇用して”
働く仲間とたたかう
雇用破壊 現場から
「希望を持って社会を見ることができるようになりました」
日産自動車(横浜市西区)の本社に正社員雇用を求めて裁判でたたかっているFSさん(29)=仮名=は、働く仲間の支援に感謝をのべました。
雇い止めに
Sさんは、今年5月、雇い止めにあいました。「5年8カ月、働いてきて、『自分の仕事はこれだ』と感じていた時」だけに雇い止めはショックでした。
「このまま泣き寝入りしていいのだろうか」。悩んだものの、「今度泣き寝入りをしたら卑屈になるだけで、取り返しのつかないことになる」と、9月17日、日産本社と派遣会社「アデコ」を相手取って地位確認と損害賠償を求めて提訴しました。
Sさんは、高校卒業後、アルバイトや不動産会社の事務職の正社員を経験した後に派遣会社に登録。2003年秋n「営業分析を担当してほしい」と言われて、日産本社で働き出しました。
正社員から派遣という働き方を選択したのは「即戦力として大事な仕事を任せてもらえる」と思ったからでした。(略)分析して経営の改善に役立てる仕事でした。「大企業の仕事にかかわっている」と実感していました。
ところがこの間、Sさんが日産で働いて給料が上がったのは時給80円だけ。正社員と同じ仕事をしていながら、ボーナスはない、交通費は出ない、雇用契約は3カ月ごとの更新、時給1500円で、月給は22万円程度です。
昨年6月のことでした。日産は、Sさんと同じ業務内容で正社員の中途採用を募集しました。「この場合、3年以上勤めている派遣社員が優先雇用されるはず」と痴人が教えてくれました。
Sさんは日産に直接雇用の希望を伝えました。しかし日産は「(直接雇用の)義務はありません」と、冷たくつっぱねました。
今年2月、日産は大規模なリストラ計画を発表。派遣社員は次々と雇い止めされました。
「自分も雇い止めにあうのではないか」と不安を募らせたSさん。日本弁護士連合会が主催した「派遣切りホットライン」に「勇気を出して」相談しました。
「あなたは直接雇用される権利があります。労働局に申告しませんか。労働組合に入って一緒にたたかうといいですよ」とアドバイスされ、労働組合の首都圏青年ユニオンに加盟しました。
「自分の居場所を失いたくないという強い思い」で東京労働局に申告しました。
1カ月半して是正指導がでました。しかし、日産は指導に従わずなしのつぶて。Sさんは、雇用契約終了として「派遣切り」されました。
「手弁当で」
「(世の中は)お金を払わないと助けてはもらえない。強いものには逆らえない」と思っていたSさん。「ところが手弁当で法律家でもなく、行政の担当者でもない人たちが熱く応援してくれる。この人たちに出会えて感動しました」
労組の仲間たちの支援は「社会が違って見えた」出来事でした。
11月で失業給付は期限が切れます。「ものをいえない多くの人のためにも派遣社員の権利をはっきりさせたい」といいます。(略)Sさんは大企業に立ち向かいます。
(菅野尚夫)
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
機関誌「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
2009.11.21.)
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