(091031入力)
 廊下に放射性ゴミ
 青森・六ヶ所村の再処理工場
 汚染物、ポリ袋に入れ

 青森県六ヶ所村にある使用済み核燃料再処理工場で、放射性物質で汚染された作業着や手袋などが、ポリ袋に包んでかごに入れられた状態で施設の廊下や階段などに長期間「仮置き」されていたことがわかりました。経済産業省の原子力安全・保安員は8月31日、早期に改善するよう日本原燃に文書で指示しました。
 原燃によると、仮置きしたのは、使用済み核燃料などで汚染された廃材や紙、ぼろ布、合成樹脂など、ドラム缶(200リットル)に換算して約8000本分。
 廃棄物は本来、再処理工場完成後に焼却などの処理をする予定です。しかし、トラブルの多発で完工時期が遅れ、正規の保管場所(収容能力はドラム缶換算で1万3500本分)がほぼ満杯となったため、使用済み核燃料の受け入れ・貯蔵施設内に仮置きをしました。
 保安院は、数年以上前から状況を把握していましたが、これまで口頭による指摘にとどめていました。
 今回、原燃が完工時期の14カ月延期を同日届け出たことから、保安院は「現在の状況が当分の期間にわたって継続される懸念があり、施設の保安確保の観点から適切ではない」として、仮置きした汚染物を容器に封入して保管することや、改善策を9月7日までに報告するよう求めました。

(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関誌「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2009.09.02.)

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