有毒廃棄物投棄事件、被害者3万1千人。
2009年9月22日 環境は、生命圏で、生存権。(091028未明入力)
被害者3万1千人と和解
コートジボワール
有毒廃棄物投棄の多国籍企業
オランダに本社を置く総売上高世界第3位の多国籍商社トラフィグラは20日、同社が西アフリカのコートジボワールで起こした有毒廃棄物投棄事件について、被害者約3万1千人と和解したと発表しました。(略)事件は2006年8月、同社の運び込んだ有毒廃棄物がコートジボワール最大の都市アビジャンとその周辺に投棄され、住民にせきや吐き気などの中毒症状が出たというもの。
国連の「有毒危険製品廃棄物の不法輸送と投棄に関する特別報告官」のオケチュク・イベアナウ氏が16日にニューヨークで公表した報告によると、15人が死亡、69人が入院し、10万人が治療を受けました。同氏は、この廃棄物投棄による影響の全容は明らかになっていないが、死亡例と有毒廃棄物投棄の間には強い関連性がみられると述べています。
同氏によると、投棄現場は今年8月現在も汚染除去が行われておらず、健康被害を訴える住民もおり、緊急の援助が必要だとしています。
トラフィグラ社は事件をめぐって、07年にコートジボワール政府に対して和解金1億9800万ドルを支払っています。
今回の和解は、同社と被害者を代表する英国の法律事務所との間でまとめられました。補償額などについての詳細は不明。被害者は来月にもロンドンで集団訴訟を起こす準備を進めていました。
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
機関誌「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
09.09.22.)
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