アルカス=アルバトーレ
(アルルカン・S of ア・ルーヴァ・タ=ウーレ)

 出生不明、本名不明、没年不詳、行方不明。

 一時期の性愛的な伴侶となった「黄金のイルレアーナ」も含め、誰もその来たるところも消えた行く先も知らない。地球正史に忽然と現れ、忽然と姿を消した。後世の歴史家のなかには外見的な若干の相似性を根拠として同世代人の「清峰 鋭(きよみね・えい)」と混同視する向きもあるが、別人である。

 木星圏から曳航中であった資源採集用小惑星が予定の軌道を外れ制御不能となり、遠からず地球におそらく正面衝突するだろうという使い古されたSF映画の脚本のような事実に人々が直面し、失笑し、逃避し、ヤケを起こそうとした時。

 彼は突然天空に映像として現れ、心あるもの、力あるもの、すべてより集うようにと呼びかけた。それに応え、黄金のイルレアーナが決起し、念動や精神通話、仙力や神通力といった伝説的“力”を有する者たちを組織し、アルカスの中央結界のまわりすべてを網羅する力場展開域を張りめぐらせ、小惑星の地球重力圏落下を寸前で阻止、「第二の月」としてラグランジュ5に押しとどめた。

 「CO4」運動による対地球監視軍の結成に呼応しつつ、第二月を封土として接収専有すると宣したイルレアーナが力者集団「アルバトーレ」を国家組織として整えるのを手伝うかたわら、大量の「予言の書」(アルカス・ノート)を書き残し、それを彼女らに託して、ある日、忽然と姿を消した。

 アルバトーレの初代「王」としての在位20有余年の間、その外見は金髪碧眼の十代半ばの少年の姿のままであったと伝えられている。また、イルレアーナはアルカス失踪後に一女ヘィスティーアを生み後継者としたが、その遺伝子上の父親がアルカスであったかどうかは、一般には知られていない。



主な登場作品:『地球文明滅亡史』ならびに『最終戦争伝説』シリーズ、ほか。


コメント

霧木里守≒畑楽希有(はたら句きあり)
2017年4月12日17:22

中津川 昴‏ @subaru2012 · 20時間20時間前

【4/19米国時間、長径650mの小天体2014 JO25が月ー地球間の4.6倍の位置を通過予定!】
大型の小惑星、13年ぶり地球に接近 NASA(http
://CNN.co.jp ) - Yahoo!ニュース

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