多重債務者に生活資金を無利子で
2009年10月10日 【 反 ★ 貧困 ! ! 】(本日の3大ニュース。2)
多重債務者に貸付金
鹿沼市が栃木県で初
栃木県鹿沼市は1日から、多重債務者に生活資金を無利子で貸し付ける「鹿沼市多重債務生活支援貸付金」の制度をスタートさせました。全国的にも珍しく、県内で初めてですが、課題もあります。
債務整理中または整理後の一時的な生活資金を融資することで、ヤミ金融に手を出したり、再び多重債務に陥るのを防ぐことが目的です。
市は、2007年8月から司法書士や弁護士と連携した多重債務相談を開始。09年7月までの2年間に574件の相談を受けるなど多重債務問題に取り組んできました。
同制度の利用条件は ①1年以上居住している市民 ②市消費生活センターを介して債務整理中または整理後である者 ③連帯保証人をたてられる者 - の3点です。
貸付限度額5万円で無利子。期間は1年以内です。返済は分割(5回)と1回のいずれかを選択できます。今年度分の事業費は30万円。
多重債務者は、債務整理で返済の免除や債務額の圧縮などで生活が楽になりますが、整理開始後の一定期間は、信用情報機関に登録されるため、金融機関からの借り入れができません。このため独自の救済制度が求められていました。
「保証人なしに」 共産党 芳田市議
同制度の実現を求めてきた日本共産党の芳田利雄市議は「一歩前進だ」としつつ、「多重債務者の大半は、保証人を立てられないのが実情だ。市は零細業者への無担保・無保証人の融資制度も実施しており、この制度も保証人なしにするよう努力していきたい」と語ります。
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
機関誌「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
2009.10.10.)
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