(091009入力)
 ひと
 人材派遣会社社員から転身し
 労組青年部で活躍する
 NAさん(26)
 
 「やばいっすよ!(すごいという意味)、労働組合」。ぐっと身を乗り出します。1人でも加盟できる地域労組おおさか青年部の副部長です。
 1年前までは人材派遣会社の正社員でした。日本に派遣労働を持ち込んだともいえる外資系企業で2年3カ月。人を配置する仕事もしました。実態は「違法だらけで、8年、10年と長期で「派遣される」人もざら。「正社員になりたい」という人の希望を「難しいですね」と、切り捨てました。
 転機は、「いつも面白そうなことをやっている」友人に誘われた労働法の学習会。「メーデーでパレードする団体」と思っていた遠い存在の労組が、短期間で未払い残業代を払わせた…。衝撃でした。
 「団交してたたかえば勝ち取れる。このことを経験する若者が広がっていけば、絶対、社会を変えられると思った」「今の会社で一生懸命やることは非正規雇用を増やすことにつながる。だったら、労組に時間を使いたい」
 数カ月の自問の末、会社をやめて労組でボランティアを始めました。労働相談にのり争議の第一線で団交も担当。友達の相談も解決しました。
 団交などを通じて当事者の青年が「自分だけのたたかいじゃない。社会を変えるたたかいなんだ」と自覚していきます。「この輪を大阪中に広げたい」と力を込めます。
 「人生の終わりに『わが生涯に一片の悔いなし』と、言いたいです」

 文・浜島 のぞみ
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関誌「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2009.08.06.)

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