(091009入力)
 うまい地下水
 ダム水に移行で不評も
 
 全国の飲料水の水源は地表水(ダム水や河川水、湖沼水)と地下水に大別され、利用は地表水が70%余と多数派です。しかし、多数派がうらやむのが地下水の水質。天然の浄水器でろ過された地下水はきわめて衛生的で地層中のミネラルがほどよく溶け味がいいのです。地下水上水道をめぐって川崎、熊本、鶴岡(山形県)3市から報告します。(略)

■山形・鶴岡

 山形県鶴岡市は、2005年に1市5町村が合併した、県の北西部に位置する人口14万人、面積1300平方キロを超える東北で一番広大な市です。
 鶴岡市を含む周辺自治体が赤川の伏流水を利用した地下水上水道から月山ダムによる広域水道に移行したのは01年10月からです。
 記事を書くに当たって、水を使う蕎麦(そば)屋、旅館、豆腐店、食堂などの方から当時の状況、対応について聞いてみました。


 水道料が高く

 旅館経営のAさんは、「冬期間は水の温度が下がるためボイラーの灯油代が増えた。調理作業も大変で3秒と水に手を入れていられない。夏場は水温が高く、葉物の調理には氷が欠かせなくなった」。食堂を経営するBさんは、「とにかく水道料金が高くなった。飲んでもおいしくない。ご飯は水道水ではなくイオン水で炊いている」。蕎麦屋のCさんは、「夏場は氷を大量に使わないと蕎麦を洗えず、シコシコ感がでない」等と話しています。「ゴクゴクと飲めない」という声もあって、地下水をもっと利用できないのかの声も聞きます。
 
 
 移行是非を問う

 2000年に水源移行の是非を問う住民投票の運動が行われ、1万人以上の署名で直接請求が行われました。ダムがほぼ完成していたこともあって困難でしたが、日本共産党市議団は、市民の意思を問うことは意義があると賛成しました。議会で否決され実現には至りませんでした。
 予備調査から30年間の事業でしたから、当初から深い分析と調査・考察が必要だったと思っています。

(加藤太一・鶴岡市議)
(日本共産党 http://www.jcp.or.jp/
 機関誌「しんぶん赤旗」http://www.jcp.or.jp/akahata
 2009.09.17.)


 そもそも霊峰月山にダムを作るというのが許せん★


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