(090622未明入力)
配管亀裂の報告
「該当の可能性」
柏崎原発1号機
東京電力柏崎刈羽原発1号機(新潟県)で1998年、原子炉内の水位計測などをする管に亀裂が見つかったものの「隠ぺいされ国への報告も怠った」との告発があった問題で、経済産業省原子力安全・保安院は16日、「亀裂は通達に基づく国への報告対象に該当した可能性が高い」などとする調査結果を発表しました。
また、当時の記録が東電に保管されていなかったことなどについて「不適切」と指摘。事実関係について報告するよう東電に求めました。
1977年の通産大臣通達は、法令に基づき国への報告義務がある事象に該当しなくても、「原子炉の運転に関連する主要機器に機能低下やその恐れのある故障(ごく軽度な場合を除く)」などがあった場合、国への報告を求めています。保安院はあ、今回の亀裂は報告対象だった可能性が高いと判断しました。
一方、東電は同日、隠ぺいはなかったとする調査結果を発表しました。
問題の亀裂については、下請け業者などの間で隠ぺいされ国への報告も怠ったとの匿名のはがきが2月に新潟県に届き、同社と保安院が調査していました。
同社はこれまでに、24カ所見つかった亀裂の原因は、溶接時の熱で付近の金属が割れる「溶接割れ」として発生し、周辺に伸展した可能性が高いと推定しています。
(「しんぶん赤旗」2009.06.18.)
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