子どもの視力不良 / 殺人【毒ガス】殺虫剤
2009年6月17日 環境は、生命圏で、生存権。(090619入力)
虫の増える季節である。
シューッ!! とか「プーン…(無音?)…」とかやりたい人、やるのが「あたりまえ」だと思っている人は、もう一度、ソレの「not 安全 性」について、再考熟考して、おこないをあらためてほしい……★
虫の増える季節である。
シューッ!! とか「プーン…(無音?)…」とかやりたい人、やるのが「あたりまえ」だと思っている人は、もう一度、ソレの「not 安全 性」について、再考熟考して、おこないをあらためてほしい……★
ゴキブリ退治で視力不良?
いま 子どものからだは! (19)
正木健雄
前回は、近年日本の子どもの「疾病・異常」の被患率で増加しているのは「裸眼視力1.0未満の子」(視力不良)だけであることを紹介しました。(略)「視力不良」の子が増加しない時期が73年まではあったことがわかります。
殺虫剤出回る
ところが、74年以降で中学生以上のところで「視力不良」の子が増加していきます。6歳では79、80年と「視力不良」が一時的に多くなっています。この傾向は11歳以上でも同様です。
この原因は一体なんでしょうか?(略)
最初、80年にどうして「視力不良」が多くなったのかと、新聞の縮刷版を探しました。(略)ふと前年の79年はどんな年だったのだろうかと調べたら、この年はとても暑い年でした。ゴキブリがたくさん出現し、「ゴキブリほいほい」では間に合わなくなったという記事、そして「缶入り殺虫剤」が出回り、次第にその毒性を高めていったことを知りました。
これらの殺虫剤には、有機リン系のものと、「除虫菊」のエキスを取り出したピレスロイド系のものがあります。どちらも「神経毒」と言われ、神経線維と神経細胞をつなぐシナプスで出る「コリンエステラーゼ」を破壊する働きがあります。
この「毒ガス」が密閉した部屋の中で使用され、たしかにゴキブリは死にましたが、まさか「子どもの視力不良」を増加させることになろうとは?
証拠が次々に
(略)これは、神経眼科の専門家たちが動物実験ですでに探り当てていたことでした。
さらに、「東京都の視力不良地図」などを科学的につくることによって、「有機リン系の殺虫剤」が多く使用されている地域の子どもたちに「視力不良」の子が多いという証拠などが、次々に見つかっていったのでした。(略)
次回は「裸眼視力1.0未満の者」が74年から増加した原因の環境問題を探ります。
(「しんぶん赤旗」2009.06.17.)
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