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アイヌの権利回復へ
意見交換の概要公表
有識者懇
政府の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」
(座長・佐藤幸治京大名誉教授)は二十一日、北海道で行った現地視察でのアイヌ関係者との意見交換の概要を公表しました。差別、文化継承、経済的自立など多岐にわたる課題が出され、民族の権利回復へ、課題の多さを浮かび上がらせました。(略)「依然として差別がありアイヌであることをいえない状態がある」(白老町)、「生活困窮者が多く、国の責任でもう少し面倒をみるべき」(平取町)など、偏見や差別、貧困の苦境を訴える声が目立ちます。
伝統的文化の継承に意欲的な声も多く、その材料採取のための国有林の利用などを求める意見が多数出されています。伝統的文化の継承を雇用に結びつけるなどの援助を求める声も根強くあります。
国連の先住民族の権利に関する宣言などをふまえ、日本が多民族の共生社会へと前進することを願う声も出されました。(略)
(『しんぶん赤旗』2009.01.22.)
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