(注:これの入力作業をしているのは3月30日深夜……というか既に3月31日早朝で、なにゆえこの記事をアップしておきたいのかは、3月30日付の同タイトルの記事を御参照下さい☆)
 

 チベット騒乱
 国連・EUが憂慮

 
 自制を求める 潘事務総長
 
 国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は十七日、中国チベット自治区での騒乱について「憂慮を深めている」と述べ、現地当局が自制し、関係当事者がさらなる対立と暴力を避けるよう求めました。
 国連本部で記者団に語ったもので、潘事務総長は平和的に解決することが重要だと強調、「引き続き事態を注視していく」と語りました。また、この問題で中国の王光亜・国連大使と会談したことを明らかにしました。
 
 
 
 暴力の中止を 声明を発表
 
【ロンドン=ロイター】欧州連合(EU)は十七日、中国チベット自治区での騒乱について声明を発表し、「中国当局には騒乱にかかわった人びとにたいし武力を行使しないよう、またデモ参加者には暴力の中止をそれぞれ求める」とのべました。
 一方、EUスポーツ(教育・訓練・文化)委員長のヤン・フィゲル氏は十七日、EU加盟二十七カ国のスポーツ担当相と国際オリンピック委員会との会議後、「暴力は糾弾する。しかし、(北京)オリンピックのボイコットが正しい答えだと確信するという意見はなかった」と語りました。
 
 
 
 ダライ・ラマを非難 温首相
 
【北京=山田俊英】中国の温家宝首相は十八日、全国人民代表大会閉幕後の記者会見で、チベット騒乱について初めて発言し、「ダライ集団が組織、画策した」とチベット仏教指導者ダライ・ラマ十四世の勢力を非難しました。
 温首相は、「ごく少数の人間が何の罪もない人たちを攻撃し、死に至らしめた。手口は残虐だ」と語りました。その上で、「ダライ集団が掲げる“独立を求めず、平和的対話をする”ということがうそであることが暴露された」と述べました。
「独立の主張を捨て、チベットと台湾が中国の不可分の領土であると認めるなら、われわれは一貫して対話の門を開いている。この立場は変わらない」とする一方、「最近の事件は彼がうそつきであることを証明した」と批判しました。
 北京オリンピックへの影響については「五輪を政治化させるべきではない」と表明しました。
 また、「外国メディアがラサに関心を持っていることは理解できる」とし、「外国メディアによる現地視察を検討することができる」との考えを示しました。
 
 
 
 温首相発言を否定 ダライ・ラマ
 
 チベット仏教の指導者ダライ・ラマ十四世は十八日午後、亡命先のインド北部ダラムサラで記者会見しました。ロイター通信などによると、同氏は、中国の温家宝首相が同日の会見でチベット自治区で起きた騒乱を「ダライ派による謀略・扇動」とした内容を全面否定。改めて国際社会に、事実解明のための調査団をチベットに派遣するよう要求しました。
 一方「事態が手に負えなくなった場合」を前提として、「その時の私の唯一の選択は完全に退位することだ」と述べ、政治的指導者の地位を引く可能性も示唆しました。
 会見ではさらに、「われわれが(抗議行動を)抑制することはできない」と述べるとともに、「中国、チベット側とも暴力をやめるよう手を貸してほしい」と求めました。
 また、チベット独立については、「達成し得ない要求で、現実的ではない」と述べ、高度な自治を求めるとの考えを表明しました。
 ダライ・ラマ派は二〇〇二年に中国側と対話を開始。これまで六回の円卓会議が開かれましたが、昨年夏を最期に途絶えていあます。
 
 
 
 アバ暴動は鎮圧 中国四川省
 
【成都(中国四川省)=時事】中国の公安関係者は十八日、チベット自治区ラサの暴動が飛び火した四川省アバ・チベット族チャン族自治州にういて、軍と武装警察が出動し、暴動を鎮圧したと語りました。
 同関係者によると、十六日に大規模な暴動で多数の死傷者が出たアバ県に続き、東隣の紅原県でも十七日、僧侶らが抗議行動を展開。軍が出動して僧侶たちを寺院に戻し、すべての寺院を包囲して監視しているといいます。
 
 
 
 チベット族学生 北京で座り込み
 
【北京=時事】少数民族が集まる北京の中央民族大学の構内で十七日夜、チベット族学生のグループが沈黙の座り込みを行いました。学生らは「ろうそくをともした徹夜の祈り」に入ったと話しており、ラサ暴動に関連した抗議活動とみられます。
 警官隊が出動し、関係者以外の構内進入を禁止するとともに学生らを監視。一時は物々しい雰囲気となりましたが、新華社電によると、チベット語を話す教師の説得を受けて午後十一時ごろ宿舎に戻りました。
 
(『しんぶん赤旗』2008.03.19.) 

 
 
 ……だいぶマシになって来ました……。

 さすが権威に弱い?日本共産党。
 国連とEUとが動いたとなると、
 とたんに中国を見捨て始める?

 わけですか……??(ーー;)??
 
 
 
 ちなみに、おとなりの記事。



 豪各地でデモ
 イラク侵略戦争5年
 
 米英連合軍によるイラク侵略戦争開始から五年となる二十日を前に、オーストラリア各地で十六日、イラク、アフガニスタンからの米、英、豪州軍を含むすべての外国軍隊の撤退を求める集会とデモ行進が行われました。シドニーでは約四百人、メルボルンでは約六百人が参加しました。

 
 
(※かなり大きく掲載された写真の、抗議行動中の女性が、叫びながら高く掲げているプラカードには、こんな文字があります。

 5 YEARS TOO LONG !

 ALL TROOPS OUT
 
 OF IRAQ & AFGHANISTAN


 ……と。
 
 
 そうです。文化も宗教も異なる他国から武力づくで侵攻され弾圧され略奪され差別されるのは……、

 ただの5年だっても、
 過酷過ぎるほど長い。

 ましてや、チベットは、
 五年じゃありません。
 五十年。なんですよ?

 なぜ、その痛みと苦難の歴史が、
 他の地域の受難者と同じように、

 報道して、もらえないんでしょうか??
 
 
 
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