(2008年03月03日06:48)

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 急増するイラク秘密空爆

 イラクで米軍による秘密の空爆作戦が、驚くべき勢いで急増している。

 昨年六月、米軍事専門家ウィリアム・リンドは米軍機がイラクで鉄道駅を爆撃した報道に唖然として、「米軍占領下の国でこんなことが起きるとは」と論評した。

 だがいまや当時を大幅に上回る規模で、空からの秘密戦争が一路拡大中である。
 昨年は一昨年の六倍の出撃回数という数字が、その急増ぶりを物語っているが、空爆参加中の米海兵隊は情報をいっさい公開せず、全容は秘密のとばりに包まれている。

 目立つのは大型爆撃機B1やベトナム戦から生まれた超低空地上攻撃機A10の再投入だ。米本国ネバダ砂漠から遠隔操縦する無人機は、ミサイル・ヘルファイア(黄泉の国の火)を放っている。

 イラク民衆に多大の犠牲が出ていることは想像に難くない。しかし米軍は情報統制の壁を厚くして報道を禁圧している。

 ブッシュのイラク戦争犯罪を追及する米ネーション研究所トム・エンゲルハートは、一月のバグダッド南郊の農村ジャブール地区への大爆撃のきわだつ特徴は、マスコミの目の届かない場所での「テロ爆撃」だと言う。

 十日間に投下された十万ポンド(約五十トン)の爆弾は、七十一年前スペインのゲルニカで使われた爆弾量に匹敵する。

 あの時四人の内外記者が駆けつけて、全世界に警鐘を鳴らした。

 だが今度は、一人も現地取材していないというのだ。

(針)

(『しんぶん赤旗』2008.02.13.)
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 チベットについても、ぜひこのぐらいの情報を書いていただきたい。

 (=_=)



◆コメント◆

☆ゆうちょ☆ 2008年03月03日 07:17

チベットも、色々なメディアがどんどん取材していけばいいのにね。

TORATONTON 2008年03月03日 19:31

チベットについての報道が少ないということ。
中国に、なにか遠慮があるのでしょうか。

歌いながら大地を歩く 2008年03月04日 01:50

>チベットについての報道が少ないということ。

そもそも取材が危険なんです。旧ソ連と同程度の厳重かつ残酷な監視体制が敷かれていて、観光地として解放されている所以外に外国人が入り込むことは非常に困難な状況になっているし、現地の人がそれに協力するのは、文字通りの命掛け。しかも一族郎党巻き添えの処刑を覚悟しなければなりません。

そして、なまじ占領国が中国という超大国なだけに……

他の弱小発展途上国のように、「国連」等の権威を借りて取材の許可を取り付ける……などの手法も使えません。

うん。

旧ソ連の、一番酷かった頃のよーな人権状況下にある、といえば、大体理解して頂けるでしょうか?

(それでもアムネスティ・インターナショナル等、一部の人権NGOのがんばりにより、細々とですが情報が流れて来てはいるので……
 日本共産党だって、仄聞記事をちらっとでも載せるぐらいのことは、もちろん可能なはずなんだけどなぁ……

 ( ̄^ ̄;)

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