(2008年02月03日02:55)
つねづね思っているのだが、ヤンを殺したのは地球教徒ではない。ヤンを殺したのは睡眠導入剤である。
あれ飲んで判断力が極端に低下している状態でさえなければ……
あんな稚拙な謀略に、ヤン・ウェンリーがみすみす騙されたとは、当然、思えない……
そうでしょ?
そして、ヤンが何故、睡眠導入剤を必要としなければならなかったのか……
後世の無責任きわまりない歴史家のばかども。ヤンにその薬剤を処方した医師(心療内科医)のカルテを探し出して、とくと読んでみるがいい。
間違いなく、こう書かれているから。
「看過しえない抑鬱状態にあり、自殺念慮がある。」
と……。
・・・・・・・・・・・・・・・
米兵自殺121人(07年) 過去最悪に
自傷もイラク戦前の6倍
【ワシントン=西村 央】
米陸軍の現役兵士の自殺者が、一九八〇年に記録をとり始めて以来、昨年が最高となり、自殺未遂や自傷の兵士もイラク戦争開始の前年と比べて六倍になっていることが軍内部の調査文書によって明らかになりました。
一月三十一日付のワシントン・ポスト紙が伝えました。
内部資料もとに米紙報道
それによると、二〇〇七年の陸軍現役兵士の自殺者は百二十一人。これまで九〇年、九一年と並んで最高レベルだった〇六年より20%増となりました。
アフガン戦争が始まった〇一年以来ではほぼ一直線に増えています。
一方、自殺未遂や自傷者の数は〇七年が二千百人で、イラク戦争開始前の〇二年の三百五十人と比べて六倍にもなっています。
こうした傾向について同紙は、「陸軍は、イラク戦争やアフガン戦争が予測以上に長期化したため、軍内での自殺や心的外傷後ストレス障害(PTSD)の拡大に対応する用意ができなかった」と指摘。戦闘現場への派遣が繰り返され、長期化していることが背景にあると述べています。
精神科医であるリッチー陸軍大佐のチームが兵士から聞き取りをした結果として、ストレスの原因は、軍の中での人間関係、訴訟、金銭問題、職務にかかわる問題があるとしています。
退役兵士の精神疾患やPTSDについては、昨年十一月に米CBSニュースの調査で明らかにされましたが、現役兵士の自殺者などについての傾向や原因が示されたのは初めてです。
(『しんぶん赤旗』2008.02.02.)
・・・・・・・・・・・・・・・
ちなみに、日本国軍(現通称:「自衛」隊。)におけるイラク派遣兵士についても、自殺者数が増加しております。
(T_T)
(『しんぶんハイネセン』ネタにしようと思ったのだが、不謹慎かつ無神経に過ぎるので、やめました★)
◆コメント◆
TORATONTON 2008年02月03日 17:59
殺すことを強制するのですから、神経を傷つけられる人がでるのは当たり前です。
いつか、そんな世の中でなくなることを祈っております。
雨がえる 2008年02月03日 20:17
まず、人を殺すとうつ状態になり、うつ状態になると大体自殺願望がついてきます。
自殺願望というのは合理的思考の産物ではなく、食欲や性欲と同様に
「理由は分からないけど死にたい」というものです。
睡眠薬は確かに長期大量連用すると病状が悪化するといわれていますが、
自殺と関連性があるかどうかは謎です。
歌いながら大地を歩く 2008年02月05日 14:18
アマガエルさん、書き込みどうも♪
で、SF長編・戦争歴史物語である『銀河英雄伝説』は……
お読みでないですよね? (^^;)
>睡眠薬は確かに長期大量連用すると病状が悪化するといわれていますが、
>自殺と関連性があるかどうかは謎です。
『銀英伝』の一方の主人公であるヤン・ウェンリーは、単純に「自殺」したわけではないんです。自死願望を持つに至る十分過ぎるほどの心的外傷は確かに山積みしておりましたが……
それでも、それ以上に自分を愛し、支え、必要としてくれる人達がありましたから……
その責任を投げ出してまで、自死に至るほどの、重度のウツにまでは至っていなかったんです…… まだね?
ただ。眠れなくなりました。
で、睡眠導入剤を常用してました。
で、薬を飲んで、寝入ったところを、事件があって、たたき起こされて……
寝ぼけてたんで、逃げ遅れ、しかも、銃で撃たれた後に、きちんと止血して、手近な隠れ場所に潜り込んでじっとして救助を待つ、という、判断力が無かった……
でも。でもね。
どうしても! 生きたい。と、思っている人だったら。
あぁいう結果には、至らなかっただろうなぁ……と、私自身、ウツ病で何度も自死しかけたあげくのなんちゃってサバイバーなので、実感を持って、思うわけです。
なんとしても生き抜いてアレがやりたいとか、誰それに会いたいとか。そういう、気力があったら、人間て……
「奇跡の」生還が出来ちゃう確立、高くなるじゃないですか。
ヤン・ウェンリーには、それがなかった。あるのは責任感と重圧感と、じわじわとこみ上げてくる無力感とか、絶望感、だけで……
必至になって未来への展望を持とう、部下や家族への責任を果たそう、とは、思っては、いたでしょうけど……
最期のセリフが、「ごめん」です。
「悔しい」とか「生きたい」とかじゃ……
ないんです。
とてもアタマの良い人だから、結果として、自分が生還するための行動をきちんととらなかった……イコール、それは消極的ながら自分が「自死」を選んでしまった……ということだと、いう、自覚はあっての「ごめん」だったのだろうと思います。
私はそんじょそこらの実在人物以上にヤン・ウェンリーという作中人物に肩入れしておりましたので、今でも思い返すたびに、悔しくて、悔しくて、たまりません。
ヤンを殺した……殺す原因になった……ヤンを自死に追い込んだ……
すべての元凶、前に出て来いッ!!
ひとりずつ、ぐーで殴ってやりたいぐらい、今でも怒り狂ってます。
小説の中で、一人の作中人物が亡くなった、ということで、目の前が真っ暗になってしまい、冗談抜きで町を歩くのにも不自由なくらい、なんとか這うように出社しても、仕事なんて手にもつかないぐらい……
動揺し、嘆き悲しんだのは、後にも先にも、あの人に関してだけです。
戦争なんて、なかったら。
ヤンは幸せになっていたはずなのに。
ね……………………。
(T_T)
.
つねづね思っているのだが、ヤンを殺したのは地球教徒ではない。ヤンを殺したのは睡眠導入剤である。
あれ飲んで判断力が極端に低下している状態でさえなければ……
あんな稚拙な謀略に、ヤン・ウェンリーがみすみす騙されたとは、当然、思えない……
そうでしょ?
そして、ヤンが何故、睡眠導入剤を必要としなければならなかったのか……
後世の無責任きわまりない歴史家のばかども。ヤンにその薬剤を処方した医師(心療内科医)のカルテを探し出して、とくと読んでみるがいい。
間違いなく、こう書かれているから。
「看過しえない抑鬱状態にあり、自殺念慮がある。」
と……。
・・・・・・・・・・・・・・・
米兵自殺121人(07年) 過去最悪に
自傷もイラク戦前の6倍
【ワシントン=西村 央】
米陸軍の現役兵士の自殺者が、一九八〇年に記録をとり始めて以来、昨年が最高となり、自殺未遂や自傷の兵士もイラク戦争開始の前年と比べて六倍になっていることが軍内部の調査文書によって明らかになりました。
一月三十一日付のワシントン・ポスト紙が伝えました。
内部資料もとに米紙報道
それによると、二〇〇七年の陸軍現役兵士の自殺者は百二十一人。これまで九〇年、九一年と並んで最高レベルだった〇六年より20%増となりました。
アフガン戦争が始まった〇一年以来ではほぼ一直線に増えています。
一方、自殺未遂や自傷者の数は〇七年が二千百人で、イラク戦争開始前の〇二年の三百五十人と比べて六倍にもなっています。
こうした傾向について同紙は、「陸軍は、イラク戦争やアフガン戦争が予測以上に長期化したため、軍内での自殺や心的外傷後ストレス障害(PTSD)の拡大に対応する用意ができなかった」と指摘。戦闘現場への派遣が繰り返され、長期化していることが背景にあると述べています。
精神科医であるリッチー陸軍大佐のチームが兵士から聞き取りをした結果として、ストレスの原因は、軍の中での人間関係、訴訟、金銭問題、職務にかかわる問題があるとしています。
退役兵士の精神疾患やPTSDについては、昨年十一月に米CBSニュースの調査で明らかにされましたが、現役兵士の自殺者などについての傾向や原因が示されたのは初めてです。
(『しんぶん赤旗』2008.02.02.)
・・・・・・・・・・・・・・・
ちなみに、日本国軍(現通称:「自衛」隊。)におけるイラク派遣兵士についても、自殺者数が増加しております。
(T_T)
(『しんぶんハイネセン』ネタにしようと思ったのだが、不謹慎かつ無神経に過ぎるので、やめました★)
◆コメント◆
TORATONTON 2008年02月03日 17:59
殺すことを強制するのですから、神経を傷つけられる人がでるのは当たり前です。
いつか、そんな世の中でなくなることを祈っております。
雨がえる 2008年02月03日 20:17
まず、人を殺すとうつ状態になり、うつ状態になると大体自殺願望がついてきます。
自殺願望というのは合理的思考の産物ではなく、食欲や性欲と同様に
「理由は分からないけど死にたい」というものです。
睡眠薬は確かに長期大量連用すると病状が悪化するといわれていますが、
自殺と関連性があるかどうかは謎です。
歌いながら大地を歩く 2008年02月05日 14:18
アマガエルさん、書き込みどうも♪
で、SF長編・戦争歴史物語である『銀河英雄伝説』は……
お読みでないですよね? (^^;)
>睡眠薬は確かに長期大量連用すると病状が悪化するといわれていますが、
>自殺と関連性があるかどうかは謎です。
『銀英伝』の一方の主人公であるヤン・ウェンリーは、単純に「自殺」したわけではないんです。自死願望を持つに至る十分過ぎるほどの心的外傷は確かに山積みしておりましたが……
それでも、それ以上に自分を愛し、支え、必要としてくれる人達がありましたから……
その責任を投げ出してまで、自死に至るほどの、重度のウツにまでは至っていなかったんです…… まだね?
ただ。眠れなくなりました。
で、睡眠導入剤を常用してました。
で、薬を飲んで、寝入ったところを、事件があって、たたき起こされて……
寝ぼけてたんで、逃げ遅れ、しかも、銃で撃たれた後に、きちんと止血して、手近な隠れ場所に潜り込んでじっとして救助を待つ、という、判断力が無かった……
でも。でもね。
どうしても! 生きたい。と、思っている人だったら。
あぁいう結果には、至らなかっただろうなぁ……と、私自身、ウツ病で何度も自死しかけたあげくのなんちゃってサバイバーなので、実感を持って、思うわけです。
なんとしても生き抜いてアレがやりたいとか、誰それに会いたいとか。そういう、気力があったら、人間て……
「奇跡の」生還が出来ちゃう確立、高くなるじゃないですか。
ヤン・ウェンリーには、それがなかった。あるのは責任感と重圧感と、じわじわとこみ上げてくる無力感とか、絶望感、だけで……
必至になって未来への展望を持とう、部下や家族への責任を果たそう、とは、思っては、いたでしょうけど……
最期のセリフが、「ごめん」です。
「悔しい」とか「生きたい」とかじゃ……
ないんです。
とてもアタマの良い人だから、結果として、自分が生還するための行動をきちんととらなかった……イコール、それは消極的ながら自分が「自死」を選んでしまった……ということだと、いう、自覚はあっての「ごめん」だったのだろうと思います。
私はそんじょそこらの実在人物以上にヤン・ウェンリーという作中人物に肩入れしておりましたので、今でも思い返すたびに、悔しくて、悔しくて、たまりません。
ヤンを殺した……殺す原因になった……ヤンを自死に追い込んだ……
すべての元凶、前に出て来いッ!!
ひとりずつ、ぐーで殴ってやりたいぐらい、今でも怒り狂ってます。
小説の中で、一人の作中人物が亡くなった、ということで、目の前が真っ暗になってしまい、冗談抜きで町を歩くのにも不自由なくらい、なんとか這うように出社しても、仕事なんて手にもつかないぐらい……
動揺し、嘆き悲しんだのは、後にも先にも、あの人に関してだけです。
戦争なんて、なかったら。
ヤンは幸せになっていたはずなのに。
ね……………………。
(T_T)
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