(旧MIXI日記) スリー・ピース☆
2007年12月31日(2007年12月31日21:49)
>パキスタンのルワルピンディで二十七日、最大野党パキスタン人民党(PPP)議会派総裁のブット元首相(54)の選挙集会を狙った銃撃・爆弾テロがあり、ブット氏が死亡しました。
同じ「PPPつながり」で、
こちらは良いニュース♪
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タイ総選挙
民主主義復活への意思
国民和解が課題
二十三日投票のタイ総選挙で、昨年九月の軍部によるクーデターで政権を追われたタクシン前首相派の「国民の力党」(PPP)が第一党になりました。クーデターの事実上の否定で民主主義の復活が鮮明になるとともに、タイ政治の今後の課題も明らかになてきました。
(バンコク=井上歩)
(中略)
国民が力持つ
「軍のクーデターに終止符をうち、民主主義がまたスタートした。明らかになったのは、どのグループもこの国を独占することはできなくなっていることだ」。タマサート大学政治学部長のナカリン准教授は、選挙の意義をこう語ります。
タイは、第二次大戦の地に議会制民主主義が実現しました。その後、軍部独裁期があり、学生革命などを経て民主化を進めますが、軍部によるクーデターが何度となく繰り返されてきました。一九九一年のクーデターとその翌年の総選挙では、陸軍系の政党が第一党となり、流血の事態も起きました。
「今回は軍部が政党をつくったり、具体的な政党を支持することはなかった。政党間の争いになったとみていい。今は国民が力を持っている」と同准教授は強調します。
チュラロンコン大学のスリチャイ社会研究所長も、「クーデター後の一年ちょっとで、民主主義でない政治が今の時代に合わないということがはっきりしてきた。今後、軍をどうやって政治の下に管理するか、シビリアンコントロールが民主主義の重要原則として課題となる」と話します。
タイ国内では、勝利したタクシン派もかつてのように強権的には出られないとの見方が強まっています。比例代表ではタクシンはが三十四議席を得たのに対し、反タクシン派でクーデター支持にまわった旧最大野党・民主党が三十三議席を得て拮抗しました。
ナカリン準教授は、「総選挙ではだれも100%の票はもらえないということが示された。(クーデター前に)権力を掌握していたタクシン派も、もう以前のような一方的なことはできないだろう」といいます。
成熟の過渡期
スリチャイ所長は「タクシン派が教訓をくみとれば、新しい政治ができるのではないか」と期待します。(中略)
英字紙バンコク・ポストは選挙翌日の社説で、「分断を癒し、法の支配を尊重することが政治家と市民の指針となるべきだ」として、国民和解と民主主義のルールの強化が今後の課題だと指摘しました。
こうした意見をはんえいして、PPPのスラポン幹事長は、旧愛国党幹部百十一人の公民権停止やタクシン前首相に対する汚職調査を継続させる意向を示しています。タクシン前首相も香港で、裁判でたたかう意向とともに、「普通の市民」としての帰国を希望しているとのべました。
スリチャイ所長は「重要なのは、勝ったタクシン派が腐敗問題を司法で処理し、政治介入しないことだ」と指摘。ナカリン準教授は、発展途上国のタイは民主主義成熟の過渡期にあるとした上で、「新政権の課題は国民和解の政策を打ち出せるかどうかだ」と述べ、総選挙で示された民主主義の力を発揮させていくことが重要だと強調しています。
(『しんぶん赤旗』2007.12.29.)
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>パキスタンのルワルピンディで二十七日、最大野党パキスタン人民党(PPP)議会派総裁のブット元首相(54)の選挙集会を狙った銃撃・爆弾テロがあり、ブット氏が死亡しました。
同じ「PPPつながり」で、
こちらは良いニュース♪
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タイ総選挙
民主主義復活への意思
国民和解が課題
二十三日投票のタイ総選挙で、昨年九月の軍部によるクーデターで政権を追われたタクシン前首相派の「国民の力党」(PPP)が第一党になりました。クーデターの事実上の否定で民主主義の復活が鮮明になるとともに、タイ政治の今後の課題も明らかになてきました。
(バンコク=井上歩)
(中略)
国民が力持つ
「軍のクーデターに終止符をうち、民主主義がまたスタートした。明らかになったのは、どのグループもこの国を独占することはできなくなっていることだ」。タマサート大学政治学部長のナカリン准教授は、選挙の意義をこう語ります。
タイは、第二次大戦の地に議会制民主主義が実現しました。その後、軍部独裁期があり、学生革命などを経て民主化を進めますが、軍部によるクーデターが何度となく繰り返されてきました。一九九一年のクーデターとその翌年の総選挙では、陸軍系の政党が第一党となり、流血の事態も起きました。
「今回は軍部が政党をつくったり、具体的な政党を支持することはなかった。政党間の争いになったとみていい。今は国民が力を持っている」と同准教授は強調します。
チュラロンコン大学のスリチャイ社会研究所長も、「クーデター後の一年ちょっとで、民主主義でない政治が今の時代に合わないということがはっきりしてきた。今後、軍をどうやって政治の下に管理するか、シビリアンコントロールが民主主義の重要原則として課題となる」と話します。
タイ国内では、勝利したタクシン派もかつてのように強権的には出られないとの見方が強まっています。比例代表ではタクシンはが三十四議席を得たのに対し、反タクシン派でクーデター支持にまわった旧最大野党・民主党が三十三議席を得て拮抗しました。
ナカリン準教授は、「総選挙ではだれも100%の票はもらえないということが示された。(クーデター前に)権力を掌握していたタクシン派も、もう以前のような一方的なことはできないだろう」といいます。
成熟の過渡期
スリチャイ所長は「タクシン派が教訓をくみとれば、新しい政治ができるのではないか」と期待します。(中略)
英字紙バンコク・ポストは選挙翌日の社説で、「分断を癒し、法の支配を尊重することが政治家と市民の指針となるべきだ」として、国民和解と民主主義のルールの強化が今後の課題だと指摘しました。
こうした意見をはんえいして、PPPのスラポン幹事長は、旧愛国党幹部百十一人の公民権停止やタクシン前首相に対する汚職調査を継続させる意向を示しています。タクシン前首相も香港で、裁判でたたかう意向とともに、「普通の市民」としての帰国を希望しているとのべました。
スリチャイ所長は「重要なのは、勝ったタクシン派が腐敗問題を司法で処理し、政治介入しないことだ」と指摘。ナカリン準教授は、発展途上国のタイは民主主義成熟の過渡期にあるとした上で、「新政権の課題は国民和解の政策を打ち出せるかどうかだ」と述べ、総選挙で示された民主主義の力を発揮させていくことが重要だと強調しています。
(『しんぶん赤旗』2007.12.29.)
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