(2007年06月22日02:23)

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     民主化20年の韓国(5)

   日本見る視点 多様化

「民主化は日韓関係のなかで植民地支配や侵略戦争といった歴史問題が持つ意味を変えた」
 こう指摘するのは、ソウル市立大学の郭在貞教授(55)です。日韓首脳の合意で設置された歴史研究共同委員会(第一期、二〇〇二−〇五年)の委員を務めました。
 
 
     変 化 に 鈍 感

「情報も人の往来も増え、韓国人が日本を見る視点は多様になったが、いまだに日本政府は『韓国は反日』という偏見にとらわれている。韓国の変化に鈍感なようだ。独り善がりな『美しい国』ではなく、尊敬される『美しい国』をつくってほしいと語ります。
 軍事独裁下で死刑判決を受けた金大中氏(80)は一九九八年に大統領に就任、日本との友好関係を追求します。その象徴が、厳しく規制されていた日本の映画、アニメ、音楽など大衆文化の開放政策。日韓は二〇〇二年のサッカーW杯共同開催を控えていました。
 開放政策を任された政府諮問機関「韓日文化交流政策諮問委員会」の委員長を務めた池明観氏(82)は九八年、「軍事政権のように歴史問題を国民の目を外にそらす道具として利用しない。朴正熙独裁政権が国民を弾圧して強行した国交正常化後の日韓関係が『六五年体制』なら、これからは『二〇〇二年体制』だ」と語っています。
 金大統領は二〇〇〇年、ノーベル平和賞を受賞しました。授賞理由の一つは「韓国と近隣諸国、特に日本との和解のために活動した」ことでした。
 
 
     靖 国 参 拝 で

 しかし、侵略戦争と植民地支配を正統化する「新しい歴史教科書をつくる会」主導の教科書の検定合格、小泉純一郎首相の靖国神社参拝で日韓関係は冷却化します。
 五月二十、二十一の両日、ソウルで第八回日本軍「慰安婦」問題アジア連帯会議が開かれ、「慰安婦」動員に「狭義の強制性はなかった」と強弁する安倍晋三首相への非難が相次ぎました。
 九〇年の発足以来、「慰安婦」問題解決の先頭に立ってきた韓国挺身(ていしん)隊問題対策協議会の常任代表・尹美香氏(42)は、学生運動時代から女性人権問題に関心を持っていました。
「民主化は多くの虐げられた人々に声を上げる勇気を与えた。外国の市民とともにたたかう道も開いた。三十カ国の市民や専門家が参加して『慰安婦』問題を追求した二〇〇〇年の『女性国際戦犯法廷』は、その大きな成果だ」
(ソウル=面川誠)
(「しんぶん赤旗」2007.06.18.)
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◆コメント◆

バグダッシュ大佐 2007年06月22日 02:53

こっちの問題については元社会科の教員として口を閉ざします。

でも、2002年の日韓共催のワールドカップの時、
準備段階で忙しかったのにあの問題のおかげで
事務レベルの協議まで止まったんですよね。
いいとばっちりでしたなぁ。

歌いながら大地を歩く 2007年06月22日 03:03

>元社会科の教員として

……えぇ?! 一体いくつ職を転々としてるんだい?!

!(@_@)! (……おもわず「提督」口調に……☆)

                (^^;)"

>日本との友好関係を追求します。その象徴が、厳しく規制されていた日本の映画、アニメ、音楽など大衆文化の開放政策。

 なにはともあれこれのおかげで
「ビン@マリノ准将」と、
 知り合えたわけだよ♪ (^_^)v

 ビバ! サブカルチャ〜♪ o(^−^)o 

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